サクラの季節になると思い出す。
一つは
『100日後に死ぬワニ』
のこと。
もう一つは
『亡くなった従業員』
のこと。
「100日後に死ぬワニ」は
2019年12月12日から
Twitterアカウントで公開が始まり
2020年3月20日まで
毎日、更新された4コマ漫画だ。
全100話。
ありふれた日常を描写していて
100日目に花見に向かう途中で
交通事故にあい、ワニが死ぬという話。
その時は反響がすごくて
生きていることがあたりまえではない
日々の生活を大切にしようと
SNS上では大盛り上がりだった。
わしは人間(自分も含む)の
そういうところが嫌いで
一時的な感情で「理解した」と
勘違いしてしまう。
今,スーパーにヤクルト1000が
山積みにされているのを見ると
なんだかなぁ〜となる。
一時期は入手困難だったのに
ブームが去るとそんな状態で
まあ、生産を増量した
ヤクルト側にも問題ありなんだけどね。
こうなることは目に見えてたもん。
話は戻りまして
どうせ一年後には「ワニ」のことなんか
人々は忘れているだろうと思った。
だからワニの話が終了した翌年。
ちょうど一年後の
2021年の3月20日に
ワニの最終話をTwitterに投稿した。
あの日の気持ち忘れてませんか?
という気持ちを込めて。
やはりワニのことは
すっかり忘れさられていて
「懐かしい」
という反応が多数だった。
あん時、日々を大切にしようって
言ってたやつらに
ほんとに今を大切にしてんのか?
と言って、やりたい気持ちだった。
自分のことを棚にあげて
他人を悪意を込めた気持ちに対して
バチが当たったのだろうか。
その約一ヶ月後に
従業員の子が病気で亡くなってしまった。
2021年3月30日(sun)
最後に一緒に働いた日だ。
コロナ禍だったのもあって
その日は暇でのんびり二人で
いろいろお店の整理をしていた。
彼はとても痩せてしまって
いい加減ちゃんと病院に行きなよと
言った。
「明日行きます、、」
というので
それならいいかと思ってしまった。
営業後
いつもなら新宿三丁目駅まで
一緒に歩くのだが
あいつが
「今日は用事あるから」と言って
違う道を帰っていった。
「絶対明日病院いけよ!」
と。
次の日にちゃんと行ったか
確認すると
「混んでたので明日来てくれと言われました」
わしの返事は
『それで死んだら責任取れんのか!』
でした。
その後連絡は来なくなりました。
連絡が来たのは
4月30日。
最後の出勤からちょうど一ヶ月。
わしはその日、リアルをしていて
スシローでご飯を食べていました。
Apple Watchに
知らない番号が表示されて
でてみると
「ゆじこ(ゆうじ)が亡くなった」と。
とりあえず
リアル相手に悪いので
平静を装ってご飯を食べていると
Apple Watchの性能がすごくて
『深呼吸してください』
の表示がでて
このままだと会話もままならいと思い
『ごめんなさい、友人が亡くなったと
連絡がきたので帰ってもいいですか?』
というと
「すぐ帰ってください」と
言ってくれました。
(後日埋め合わせはしました)
その後、みんなに
連絡をしようと思ったのだけど
これからGWだから
悲しい気持ちになるは
GW終わってからにしようとなった。
会話に困ったときに役に立つ
10個の話題みたいなやつの一つに
『過去か未来行けるとしたらどっち?』
という質問に対して
迷わず『過去』を選択する。
あの日、無理にでも
救急車を呼べばよかったと思わない日はない。
最初から出会わなければ
こんな未来じゃなかったのでは。。。と。
でも未来を選択して
たくさんの人を救う選択もあるのか。
まあ考えても仕方のないことを
考えても仕方ないのだけど。
そして
ゆじこが目指していた
『鍼灸師になって友人を治療する』
を、代わりにやってみるか
なんて魔が刺してしまい
鍼灸師を目指すことになる。
2022年4月30日 ゆじこ命日
5月 専門学校申し込み
7月 入試
2023年4月 入学
2025年3月 卒業
「おかげで」充実しつつも地獄のような
三年間を過ごすことになる。
だらだら過ごしたであろう
三年間を充実したものに変えてくれて
これから先の人生も
「そこまで」無駄に過ごさずにすみそうだ
習慣とはすごいもので
朝7時半頃になると目が覚める。
もちろん老いで眠れなくなってるのもあるのだけど。
今は開院に向けて
サボってきた勉強を
しなければ、、
ワニの作者は
生きているということは
いつか死ぬということ。
自分の「終わり」や周りの人の「終わり」
それを意識すると
行動や生き方がより
良い方向に行くのではないか。
ワニを通してそれらを
考えるきっかけになれば
いいなと思っています。
と記している。
あと何回、サクラが見られるかな。
健康な身体で友だちとワイワイ
みるなんていったら
あと十年あるかな。
きっとみんなにも
サクラにはいろんな思い出が
あるだろうと思う。
昔はサクラを観に行くことを
シャクレを観に行くとか言って
シャクレ探してたなぁああ(最低
もう東京近辺は
サクラが終わりかけですが
東北・北海道方面の人は
これから楽しんでください!
良いサクラの思い出になりますように
大切なことは
忘れずに生きていきたいですね。
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