—現在3期目ですが、お仕事をされる中で失敗しちゃったなぁ、なんて事はありますか?
この議員という仕事には、正解がありません。自分で判断して決めていかなければなりません。
だから、それが後々正しかったのかどうかと思うことはあります。けれど基本的には発信したことや決めたことは変えることはできないので、そこに加筆していきます。
人は情報を得れば得るほど学び考えが変わっていきます。それは更新であって、失敗という感覚ではないですね。苦労とは違うかもしれませんが、ひとつの意見を言えば、それに反対する人もいるわけです。
反対意見に潰れないよう、いかに説得するかを大切にしています。
—とてもポジティブで気持ちが良いです、捉え方って大切ですね。学生の頃からポジティブなんでしょうか。
生い立ちや学生時代のお話も聞きたいです。
いたって普通に過ごしてきましたよ、自由気ままに。(笑)
母は「勉強しなさい」と言う人ではなかったので、本当によく遊びました。将来やりたい事を探せるためにも、若いうちにたくさん遊んでおかないと。好きなことを仕事にできるようにね。
もちろん反対の意見があると思うんですが、今の子供たちは小さい頃から塾ばかりで全然遊んでいないじゃないですか、「大丈夫かな?」って心配になります。日々の遊びの中から決断力や判断力などを学ぶと思います。
—そうですね、私も同意見です。現在私も子育て中で親としてとても難しいと日々感じています。「教育どうするべきかの渦」の中にいると何が正解なのか分からなくなる事があります。これも正解なんてないんですけどね。(笑)
そんな中で山本さんのように自由な子供時代を過ごし、このようにご自身でキャリアを切り開いているという事実はとても希望がもてることです。
大人になって決断力がない、判断力がない、コミュニケーション能力が低いと生きづらさを感じてしまいます。
さきほどポジティブという話がでましたが、それが私の根底にあります。仕事やプライベートでも基本的に前向き、未来志向でありたいと思います。
また、物事を批判するのではなく、提案することを大切にしています。批判だけでは何の解決にも至らないから。そして、仕事柄「公益性、公共性、社会性」を大切に、全体の利益を考え行動しています。
—全体を考えるということは色々な場面で必要になりますね。私自身もそうありたいと思いますが、視野が狭くなりがちです。
全体を整理するうえでも何か考えをまとめるコツのようなものはありますか?
前田裕二さんの「メモの魔力」が流行ってますが、コツはメモと記録ですね。
先の事はメモ、過ぎたことは記録です。
人間って、やった気になっちゃうんですよ、仕事した気になってしまうというか。(笑)だから毎日の仕事内容、例えば街頭演説をどこで何時間やったのかを全部記録しています。記録を確認したら自分が思っていたよりも意外とやってなくて「あれっ?」ってことも。(笑)常に自分との闘いです。(笑)