—まず初めに、絵子猫さんがされているイラストレーターの仕事とはどんな仕事ですか?
雑誌の挿絵や、広告などで使われるイラストを描くのがイラストレーターの仕事です。
絵を描くことだけではなく、どんな構図や雰囲気の絵が必要なのかをクライアントから的確にヒアリングする力もとても大切な要素です。
ただ私の場合は、イラストレーターにとって大切なヒアリングがとても苦手で様々な仕事をさせて頂く中で、「あれ?私はもしかしたらイラストレーターではないかもしれない。」と気が付きました。(笑)
私のしている仕事は、画家やアーティストと呼ぶには商業的な仕事が多いのですが、私自身は売れる物を描いているわけではなく、好きなものを描いていたら、ありがたいことにたまたま受け手がいてくれたという感じなんです。直観的に分かりやすいため “イラストレーター”と名乗ってきましたが、今後は“アーティスト”や“画家”という方がしっくりとくるのかもしれません。
—“アーティスト”ですか、夢のような世界感で表現をされる絵子猫さんにぴったりですね。では、以後アーティストと表記させていただきますね。
お仕事の日はどんな流れで一日を過ごしていますか?
私は朝がとても早く、4時30分には起きます。
起きたらすぐにパソコンで作業をするのですが、今は受験期を迎えた長女も一緒に起きて私の隣で勉強をしています。タイマーを用意して、25分集中したら5分休むという事を繰り返します。これは集中力を高めるポモドーロ・テクニックといい、以前本で読んでから実践しています。
その後、歩いてアトリエに出勤したら9時から18時まではずっとアトリエです。
時間的にいえば、絵を描くのは午前中勝負。だから午前中は人に会うような会議などはせず、制作に集中します。午後は発送作業や、会議、ラインストーンやラメで絵をデコレーションをしたりしています。
—お住いの埼玉県東松山市のお仕事もしているようですが、どのようなお仕事をされていますか?
アトリエがある東松山市のイベントに出てフェイスペイントを描いたり、応援団員として活動をしています。他には市の制作物にも積極的に関わっています。
具体的には回覧板や、子育てハンドブックの表紙を描きました。